イギリスで同性愛者を理由に暴行!!世界のLGBTの現状について








イギリスで同性愛者を理由に暴行!!世界のLGBTの現状について

まとめ
✔イギリスで同性愛者を理由に暴行事件が発生
✔同性愛者をはじめとするLGBT差別対策が日本でも不十分である
✔世界的にもLGBT差別は問題視されており、法的整備がされている国、されていない国がある

イギリスで同性愛者を理由に暴行 少年5人逮捕

イギリスのロンドンで、女性2人が同性愛者であることを理由にバス内で暴行される事件がありました。

女性2人は、バスの中で同性愛者であることに気づいた少年グループから目の前で互いにキスするように強要されました。それを拒否した2人は殴られるなどの暴行を受けたという。ロンドン警察は、これまで15歳から18歳の少年5人を逮捕した。

ロンドンでは近年、同性愛者に対する犯罪が増えていて、去年は2,300件以上発生しているそうです。

LGBTとは

LGBTとは、以下の用語の頭文字をとったものです。

  • Lesbian:女性同性愛者(女性を好きな女性)
  • Gay:男性同性愛者(男性を好きな女性)
  • Bisexual:両性愛者(男女問わず好きな人)
  • Transgender:性別越境者(身体的性別と精神的性別が異なる人)

LGBTの人はどの程度いるのでしょうか。LGBT総合研究所が2016年に実施したマーケット調査によると、LGBTに該当する人の割合は8.0%であるそうです。左利きの割合が8~15%、AB型の割合が9%と言われています。このことから分かる通り、LGBTに該当する人は意外と多いのです。しかし、日本に限らず、いまだにLGBTが受け入れられているとは言えません。

日本のLGBT事情

日本では、LGBTの人は全人口の3~10%と言われています。しかし、社会的にLGBTに対する差別的考えが浸透しているため、多くの当事者たちが戸惑いや不安を感じています。

現在の日本では、同性カップルは異性カップルと同等の権利が法的に保障されていません。

例えば結婚制度です。共通財産の許可や子供を持つこと、遺産を相続すること、年金や保険金をもらうことなど、法的整備が行き届いていないのです。

このことを問題視した政府はLGBTへの差別をなくすべく行動に移しますが、いまだに法案の調整に留まっています。

世界のLGBT事情

フランス

戦時中のフランスでは同性愛者は「犯罪者」として強制収容所に入れられるなどといった扱いを受けていました。しかし、そのような過去を持つフランスも、今となっては同性パートナーシップの制度も整い、それに上積みする形で、同性婚も合法化しました。結果としてEUの中でも比較的LGBTフレンドリーな国となったフランスでは、LGBTは「科学」の生物領域で取りあげられています。「女性、男性になること」という項目の中で、胎児の性決定の際、XX(男性)やXY(女性)など性染色体役割を説明し、そしてXXでも女性の染色体をもち、女性の外見を備えた男性がいることに触れ、性的なアイデンティティや性的指向についても解説しています。加えて、歴史的、社会制度的な側面、生命倫理の点からなど様々な方向からLGBT教育が行なわれているため、LGBTフレンドリーな土壌が築かれています。

アメリカ

LGBT先進国とも呼ばれるアメリカでは、LGBTはどのように扱われているのでしょうか。

2017年11月にカルフォルニア州教育委員会が、中学校までの教科書にLGBTの歴史の内容を含めることを認めました。これは、50ある州の中で初めての試みで、さらに、LGBTの歴史を含んでいない2つの教科書を使うことを禁止しました。オバマ政権時代、ダイバーシティを重視した政策がとられていましたが、当時教科書にLGBTについての言及がなかったことから、その効果が不十分なものだったことがうかがえます。

2016年段階のものではありますが、ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書には、LGBTの生徒たちが受けている差別やいじめの実態が綴られています。こうした実情をうけて、ジョージア州にはLGBTのための学校、プライドスクールアトランタが設立されました。この学校は、LGBTを含めたセクシュアルマイノリティの生徒、家族、教育者に、安全で、楽しく学べる環境を提供することを目的としています。しかし裏を返せば、このように守る環境が必要なほど、LGBTを取り巻く環境は整っていないということになります。

フィンランド

LGBTフレンドリーな地域として知られる北欧諸国ですが、その中でフィンランドは、中学高校ともに「人間生物学」と「健康教育」でLGBTを扱っています。カップルと家族の項目では、法的婚姻以外の事実婚、パートナー法に基づく同性同士の結婚などについて歴史的変遷をたどりながら説明しています。文化的・科学的観点の両方から論じることで、LGBTに限らない、より多角的な視野を持つことに繋がるのでしょう。

フィンランドは、GDI(ジェンダー開発指数:人間開発における男女格差を表す)で世界第1位、GGI(ジェンダーギャップ指数:経済、教育、保健、政治の各分野での男女格差の平均を表す)では世界第3位という男女平等社会を実現しています。LGBTをはじめ、多様な生き方について学ぶ機会があるからこそ、真に平等な、多様性の認められた社会が実現しているということを、いま日本に暮らす我々は知っておく必要があるでしょう。

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