北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射。果たしていつまでミサイル発射実験を繰り返すのか








北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射。果たしていつまでミサイル発射実験を繰り返すのか

概要
✔2019年5月9日に北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射した
✔北朝鮮が保持している弾道ミサイルのほとんどが日本まで届く可能性がある
✔北朝鮮の弾道ミサイル発射実験はアメリカを意識したもの

2019年5月9日、北朝鮮は短距離弾道ミサイルを発射した。

5月9日夕方に北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を発射しました。北朝鮮の北西部から東方向に発射され朝鮮半島を横断し日本海に着弾、うち1発は水平距離420kmを飛翔しています。

5月4日に朝鮮半島東部から発射された短距離弾道ミサイルに続き、僅か5日後に再びミサイル挑発が行われました。

日本の排他的経済水域への弾道ミサイルの飛来は確認されていないものの、果たして北朝鮮はいつまでミサイル発射実験を繰り返すのであろうか。

今回は「北朝鮮の弾道ミサイルの種類」「北朝鮮のねらい」についてまとめていきます。

北朝鮮が保持している弾道ミサイルの種類

弾道ミサイルってなに?

そもそも弾道ミサイルとは何なのか。まずはそこから説明していきます。

弾道ミサイルとは放物線を描くような起動で飛んでいくミサイルのことで、長距離の目標を攻撃するためのミサイルです。弾道ミサイルは射程によって以下のように分類されています。

分類 射程
短距離弾道ミサイル
SRBM(Short Range Ballistic Missile)
約1,000 km未満
準中距離弾道ミサイル
MRBM(Medium Range Ballistic Missile)
約1,000 km以上
~約3,000 km未満
中距離弾道ミサイル
IRBM(Intermediate Range Ballistic Missile)
約3,000 km以上
~約5,500 km未満
大陸間弾道ミサイル
ICBM(Inter-Continental Ballistic Missile)
約5,500 km以上

今回北朝鮮が発射したミサイルは短距離弾道ミサイルに分類されます。北朝鮮から東京までの距離は約1,043 kmであり、日本は短距離弾道ミサイルの射程から外れているように感じるかもしれません。

しかし、島根県松江市を例にとってみると、今回短距離弾道ミサイルが発射された北朝鮮の亀城から島根県松江市までの距離は約849 kmであり、短距離弾道ミサイルが十分に届く距離です。

準中距離弾道ミサイル以上であれば日本全土が射程範囲となってしまいます。そのため、日本政府は北朝鮮のミサイル発射実験に脅威を感じているのです。

北朝鮮が保持している弾道ミサイルの種類

短距離弾道ミサイルでさえ日本の脅威となる北朝鮮のミサイル発射問題。北朝鮮はどのような弾道ミサイルを保持しているのか見ていきましょう。防衛省の報告によると以下の北朝鮮が保持している弾道ミサイルは以下の通りだそうです。北朝鮮が保有する弾道ミサイルのほぼすべてが日本に届く射程であることがわかります。

種類 射程
トクサ 約120 km
スカッドB型
スカッドC型
スカッドER型
スカッド改良型
約300 km
約500 km
約1,000 km
分析中
ノドン
ノドン改良型
約1,300 km
約1,500 km
ムスダン 約2,500~4,000 km
SLBM
SLBMの改良型
約1,000 km以上
約1,000 km以上
IRBM級 約5,000 km
ICBM級
ICBM級の新型
約5,500 km以上
約10,000 km以上
テポドン2派生型 約10,000 km以上
KN-08
KN-14
約5,500 km以上
約5,500 km以上

北朝鮮のねらい

北朝鮮の弾道ミサイル発射はアメリカを意識してのことです。

北朝鮮の指導者・金正恩朝鮮労働党委員長は、アメリカのトランプ大統領と対決姿勢を強めています。実は、北朝鮮は半世紀以上前の朝鮮戦争でアメリカを主力とする国連軍と戦いましたが、その後、和平を結んだわけではなく、一時休戦の状態のままなんです。

軍事大国であるアメリカに対抗するためには北朝鮮もミサイル技術を発展させる必要があったのです。そんな北朝鮮の行動は再び戦争を招きかねません。この点を国連安全保障理事会も問題視しており、たびたび議論がなされています。

アメリカの同盟国である日本にとって、アメリカを意識した北朝鮮の行動は脅威でしかありません。

参照元