終身雇用が難しい時代。経団連会長やトヨタ社長も言及








終身雇用が難しい時代。経団連会長やトヨタ社長も言及

まとめ
終身雇用制度とは採用から定年まで同じ会社で働ける制度
現在、終身雇用制度の維持が難しくなってきている
経団連会長やトヨタ社長も制度の維持が困難であると考えている
終身雇用制度崩壊の要因の一つとして少子高齢化がある

終身雇用とは

企業などが、正式に採用した労働者を、特別な理由がない限り解雇せずに定年まで雇用することを「終身雇用」と呼びます。

必ずしも日本企業全てに当てはまるわけではないですが、大企業では終身雇用を採用している割合が多いです。

終身雇用のメリットとしては以下のような点が挙げられます。

  • 社員の生活が安定する
    終身雇用制度の最大のメリットが「安定」です。定年まで雇用が保証されているため、人生設計が立てやすいです。
    また、労働者は目先の成果にとらわれずに時間をかけて仕事の成果を出すことができます。
  • 会社と社員間に強い信頼関係が生まれる
    中途解雇がなく社員は安心して働けます。そして長期的に働くことになるので、会社に対しての信頼度も増します。
  • 社員を長期的に育成できる
    採用時から定年まで雇用する形態であるため、育成への投資が還元されるという安心感が会社にはあります。そのため、社員を長期的に育成することができます。
  • 技術導入の容易さ
    ロボット技術やAI技術、システム設計など、人の代わりとなる機械が数多く開発されています。終身雇用制度がないと、機械に仕事を奪われる人達が出てきてしまうため、新規技術の導入が停滞しがちです。
    その点、定年までの雇用が保証されていれば、安心して新技術を導入することができます。

終身雇用制度崩壊の可能性

前述した終身雇用制度ですが、現在は制度の維持が難しいようです。

  • 経団連の中西宏明会長
  • 豊田自動車の豊田章男社長

の両名もこの件について言及しています。

経団連の中西宏明会長(日立製作所会長)は7日の定例会見で、終身雇用について「制度疲労を起こしている。終身雇用を前提にすることが限界になっている」と改めて持論を展開。「雇用維持のために事業を残すべきではない」と、経営者に対して新しいビジネスに注力するよう訴えた。

トヨタ自動車の豊田章男社長の終身雇用に関する発言が話題を呼んでいる。13日の日本自動車工業会の会長会見で「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べた。

なぜ終身雇用制度は崩壊しつつあるのでしょうか。それは会社で働く社員の年齢層に問題があります。数十年前の日本は、若者が多く、高齢の人は少ない状況でした。そのため、企業内の年齢層もピラミッド構造を維持できていました。

しかし、少子高齢化による影響で若年層が減少しつつあります。その結果、年齢層が逆ピラミッド構造になってしまい、経営バランスが崩れてしまいます。企業の理想的な構造はピラミッド構造であるため、今後少子高齢化が進むと終身雇用制度を維持するのは難しくなってきます。

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