オペレーショナルエクセレンスのために何をすれば良い?【意味や事例】

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オペレーショナルエクセレンスのために何をすれば良い?【意味や事例】

皆さんはオペレーショナルエクセレンスという言葉をご存知でしょうか。

近年注目されている言葉です。
市場における企業同士の競争において、業務遂行能力そのものが評価される領域に達していることを言います。

今回はそんなオペレーショナルエクセレンスについてご紹介していきます。

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オペレーショナルエクセレンスとは

市場競争で優位性を獲得できるまでに、現場力が高められた状態のこと

オペレーショナルエクセレンスは下記のように定義されています。

オペレーショナル・エクセレンスは、オペレーション力、すなわち現場力が卓越し、競争上の優位性にまで高められている状態のことを指し、企業の競争力の源泉の重要な要素となる。
引用元:wikipedia

企業の現場力(現場の業務遂行能力)が卓越した状態となっていることを指しています。

具体的には下記のような状態のことを指します。(一例です)

  • コミュニケーションが活発で、社員1人1人が自分自身の意見を発信できる
  • 常に業務を改善・進化していく仕組みが確立されている

上記のことが高いクオリティで現場の末端にまで染み付いていることが重要です。

そして何より、これらがマニュアル化しており、当たり前に実践できていることが重要です。

『より良い業務』を社員1人1人が意識し、意見を出し合い、常に業務が進化し続ける仕組みができている企業は、その現場力によって次々とQCD(品質・コスト・スピード)の高い製品を生み出し続けることができます。

このあと説明しますが、『良い製品を出したから市場シェアを獲得できた』ではなく『現場力が高い企業だから市場シェアを獲得できた』と言える企業になることが重要なのです。

卓越した現場力は他社から模倣されにくい

通常、市場競争では、製品品質(製品の機能も含む)によって勝負が決まります。
安くて品質の良い製品を売っている企業の方が、当然人気となり、市場シェアを獲得できます。

企業はユーザーニーズを収集し、他社より良い製品をいち早く世の中に出すことを競っています。

しかし、製品品質による市場シェアの獲得は短期的な優位となりやすいです。

世の中の全ての企業が製品開発に力を入れており、技術革新も著しいものとなっています。

そして、各企業は常に他社の製品に目を光らせて、他社製品の仕様を真似て、更に良い製品を生み出し続けています。

仮に他社が革新的な製品が出してしまえば一気に市場シェアを奪われる可能性があります。

ここでオペレーショナルエクセレンスが注目され始めているのです。

前述したように、オペレーショナルエクセレンスは現場力が卓越し、競争上の優位性にまで高められている状態のことを指します。

つまり、「単に良い製品を出せた」ではなく、「現場力が卓越しているため良い製品を出せた」と言えることが重要です。

卓越した現場力で次々と良い製品を開発する企業に打ち勝つためには、自らも高い現場力を養わなければなりません。

しかし、現場力の強化は、非常に難しく、長い時間がかかります。
大企業になればなるほど、業務フロー・プロセスの改善は大掛かりで大変です。
いきなり「現場力を高めよう!」と言っても、それが末端にまで染み付くまでには長い年月がかかります。

つまり、『高い現場力』は、『製品品質』と比べると、他社が模倣することが困難な優位性と言えるのです。

グローバル企業こそオペレーショナルエクセレンスが重要

近年、多くの企業がグローバル化を目指しています。

それは国内市場よりもグローバル市場の方が市場成長が見込めるためです。
日本だけより世界を相手にした方が顧客も多いので、各企業がグローバル市場へ進出するのも当然と言えます。

しかし、グローバル市場を目指していくと下記のような問題に直面します。

  • 競合他社が多い
  • 情勢の変化が大きい

日本だけを見ていれば良かった時とは異なり、世界中の企業を相手にしていかなくてはなりません。

更に、世界中の企業・国々・環境の変化を把握し対応しなくてはグローバル市場で勝つことはできません。

つまり、グローバル化を目指す組織には下記の能力が必須と言えます。

  • 世界中の企業に負けない優位性
  • 情勢の変化に臨機応変に対応する力

まさにオペレーショナルエクセレンスですね。

『他社に模倣されにくい優位性』『臨機応変に業務を改善する現場力』
これらを持つことがグローバル化を目指す組織に求められてきます。

オペレーショナルエクセレンスを確立した企業の事例

トヨタ自動車

トヨタ自動車のトヨタ生産方式はかなり有名ですね。

生産ラインのムダを徹底的に排除するために確立した方式です。

まず、生産ラインのムダを以下の7つに分類しました。

  • 作りすぎのムダ
  • 顧客が欲する以上に作りすぎてしまう

  • 手持ちのムダ
  • 前工程が終わるのを後工程が待っている

  • 運搬のムダ
  • 必要以上の運搬作業

  • 加工のムダ
  • 製品・サービスの品質や機能に何ら寄与しない不必要な加工をする
    (書類の体裁を必要以上に整えたりすることを含む)

  • 在庫のムダ
  • 仕事をする上で必要以上の在庫を抱えること

  • 動作のムダ
  • 目的のない人の動き、付加価値に直接寄与する動作以外の人の動き

  • 不良を造るムダ
  • 不良品を作るムダや不良品を手直しする

上記のムダに対して、以下の2本柱で取り組んでいます。

  • 自働化
  • 自動で動くだけでなく、異常があれば機械が判断して動きを止めます。
    それゆえ、自動ではなく自働という文字が使われています。

    これにより、生産不良が減るだけでなく、従業員1人で何台もの機械を管理できるようになり、生産効率が飛躍的に向上しました。

  • ジャスト・イン・タイム
  • これは「必要なもの」「必要なときに」「必要なだけ」作るという生産方式です。

    これにより、不要な在庫を抱えることもなく、更に急な顧客要望にも対応できるシステムが確立しました。

トヨタ自動車はオペレーショナルエクセレンスの代表例とも言えます。

実際、世界中の企業がトヨタ生産方式を取り入れています。

また、新型コロナウイルスによって医療用防護ガウンの大量生産をすることになった企業に対して、トヨタ自動車が生産のサポートをすることになりました。

トヨタ自動車が生産のサポートをした結果、1日の生産量が100倍になるという驚異的な結果を残しました。

【短めの動画】

【長めの動画】


セブンイレブン

セブンイレブンで有名なのは単品管理という手法です。

単品管理とは、商品を単品ごとに販売・仕入・在庫を管理することです。

セブンイレブンでは商品売場に穴が空いていること(商品が置かれていない箇所があること)を問題視しました。これでは、お客さんが来店しても「買いたい商品がないから買えない」という状態に陥ってしまいます。

これは、商品の発注単位が大きすぎることが問題でした。

発注単位が大きいということは、不人気の商品だとしても買う時はまとめて買わなくてはならないということです。

これでは限られた倉庫が埋まってしまい、本当に必要な商品を在庫に確保することが難しくなります。その結果、人気の商品が陳列されていない状態が起こってしまうのです。

しかし、発注単位を小さくするほどの交渉力を身に付けることは非常に困難です。
発注を受ける企業も経営がありますから、セブンイレブンが一方的に発注単位を小さくしたくても上手くいきません。

そこで、セブンイレブンが辿り着いた答えが
「売れる商品は売れるだけ売る」
「売れない商品は発注しない」
ということです。

これを実現するために「どの商品がどのくらい売れているのか」を商品ごとに把握していなくてはなりません。

非常に大変ですが、現場で商品を1つ1つ管理しました。

その結果、「これが売れてそうだから発注しよう」ではなく「これがこのくらい売れているから、このくらい発注しよう」という感覚値ではなく事実に基づいた対策が打てるようになりました。

「売れていない商品は廃止し、新しい商品を置いて様子を見る」

このような体制を敷き、ひたすらに継続し続けた結果、無駄な在庫を抱えることもなく、人気の商品を常に陳列できるようになり、売上向上に繋がりました。

オペレーショナルエクセレンスを確立するためにするべきこと

オペレーショナルエクセレンスを確立するためには、社員1人1人の意識改革をすることは当然必要です。

しかし、それ以上に業務改善を継続できる仕組みを確立することが大切です。

具体的には以下のことを実践していかなくてはなりません。

  • 発見した業務課題を気軽に記録できる仕組みを設ける(Excelなど)
  • 定期的に業務課題を話し合う場を設ける
  • 改善案を見直せる形で共有する仕組みを設ける(Excelなど)
  • 改善案をまずは実践し、評価する


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